植物には、フィトケミカルと呼ばれる成分があり、古くから様々な疾患に利用されてきました。

　ハーブとは、一般に生活に役立つ香りのある植物を指しますが、この中でもフィトケミカル成分を健康維持のために役立てようとするハーブをメディカルハーブと呼び、植物療法（フィトセラピー）の一分野にあたります。メディカルハーブには薬剤のような即効性はありませんが、副作用もなく、ホリスティックに症状を緩和していくと言われています。

　メディカルハーブのフィトケミカル成分には、抗酸化作用、生体防御機能の調節作用、薬理作用、抗菌作用、抗ウィルス作用、栄養素の供給、利尿・発汗・消化などの代謝促進作用など、様々な効能があります。このようなことから、病気の予防はもちろん、近年増加している慢性病、生活習慣病の他、メンタルヘルスにも役立てることができると考えられます。

　この植物の力を毎日の生活に取り入れ、健康管理、ストレスへの対処、予防等、自然治癒力を高める生活を送っていただき、ライフスタイルの改善とQOLの向上に役立てていただきたいと思います。